普段あまり運動しない人やプロのスポーツ選手などがアキレス腱を断裂したりするのを耳にすることがあると思います。

今回はそもそもアキレス腱は何の役割があるのか、断裂してしまってときのことについてなどをご紹介していきます。

アキレス腱とは

ふくらはぎにある腓腹筋とヒラメ筋をかかとの踵骨に結ぶ、人体の中で最も強大な腱です。 個人差はありますが、500kg〜1000kgの牽引力にも耐えられるとされています。
足首の後ろにある細いスジがアキレス腱で、踵骨腱(しょうこつけん)ともいいます。

アキレス腱の機能

アキレス腱の機能は腓腹筋やヒラメ筋の力をかかとに伝えることです。
それにより、つま先立ちの動作ができるので、歩行・走る・飛ぶなどスポーツ動作や日常生活に必要な動きを可能にしてくれています。

起きやすい怪我の種類

先ほど述べました通り、アキレス腱は歩行・走る・飛ぶなど日常動作に必要な部位です。使用頻度が高い分、怪我をしやすい部位でもあります。

アキレス腱に起きやすい怪我の種類について見てみましょう。

アキレス腱炎

症状

アキレス腱に炎症を起こした状態です。
座っていた状態から歩き出す時や運動している時にふくらはぎからかかとにかけて痛みを感じたり、腫れやアキレス腱を軽く触ると痛みを感じることもあります。

原因

アキレス腱に繰り返し負担がかかることにより、脂肪組織などが炎症し、腫れたり、癒着したりすることで痛みが生じます。

治療法

保存的治療を行います。
過度な運動は控え、安静にし、アイシングで冷やしたりします。
ですが、完治までの期間は明確にはなく、軽度のもので3週間から2ヶ月などで治る人も半年経っても治らない人もいます。
安静にしても完治しない場合は、原因に正しくアプローチができていないということなので、専門の医療機関を受診しましょう。

アキレス腱断裂

症状

ボールがぶつかったような音と衝撃を感じることが多いとされています。
断裂後はつま先立ちや体重をかけたりということができなくなることが多く、またアキレス腱を触ると健常状態時の硬さがなく、ふにゃふにゃと柔らかくなっています。
見た目では、内出血や陥没している部分が出てきます。

また、つま先立ちができなくても、歩行をすることができる場合もあります。
断裂していることに気づくのが遅くなってしまうと治療にも時間が掛かってしまうので、違和感があればすぐに病院にいきましょう。

原因

明確な原因は現在も判明はされていませんが、主な原因は腓腹筋の過労と言われています。
運動前の準備体操やストレッチはもちろん大事ですが、身体の温まっている・いないも関係なく切れるとされているので、普段からの腓腹筋や足関節へのケアが一番の予防策となります。

治療法

主に手術療法と保存療法です。
手術の場合は入院は約1週間ほどです。
入院日数・金額等は病院によって多少違いはあるかと思います。
保存療法と比べ、ギブスから専用の装具になるまでの期間が早いですが、手術なので、かかとの上くらいに傷が残ります。
2ヶ月後くらいから専用の装具を外すことが出来ます。

保存療法はギブス固定で1ヶ月半〜2ヶ月ほど松葉杖での生活です。
その後、専用装具での歩行練習等を行っていくので、足関節の可動域や筋力の低下だけでなく日常生活の過ごし方にも支障が出てきやすいのが、大きなデメリットとなります。
手術とは違い腱と腱が切れる前のようにくっつくことはありませんが、重力と細胞の再生能力により切れた腱が下に下がり、切れ目の限りなくギリギリのところでくっついてくれます。
再生能力は個人差があるため、この経過によりギブス固定の期間が変わります。

断裂後のリハビリトレーニング

医師から運動の許可が出たら、自宅でも行えるリハビリトレーニングを行ってみましょう。

カーフレーズ

椅子に座った状態で行います。
股関節・膝・爪先が一直線上になるポジション作ります。

少しずつ指先に力を入れて、かかとを浮かせます。
爪先立ちをイメージしてください。
この時に重心を片側にかけすぎて、小指が浮いたい、親指が浮いたりしないように均等に踏み込むようにしてください。

カーフレーズ チューブで

土踏まずの位置でチューブを通し、手でチューブを持ちます。
かかとだけが床についている状態で、足首が90℃くらいの位置がスタートです。

かかとを少しスライドさせるようにしながら力を入れて、足裏全体を床に近づけていきます。
無理しすぎず、自分のできる範囲から始めましょう。
ふくらはぎに力が入っている感覚を確認しながら繰り返します。

アキレス腱のケア

足関節が固まるとふくらはぎの筋肉の可動域が狭くなります。筋肉の収縮が小さくなることで、血行不順が起こり、疲労物質なども溜まりやすくなってしまいます。

足裏ほぐし

足裏全体をボールでほぐします。
指の付け根付近からかかとの方まで満遍なくほぐすのがオススメ。

ポールほぐし

ストレッチポールやほぐしローラーでふくらはぎをほぐします。
コロコロと動かすのが良いですが、痛すぎる場合は一点を乗せて静止し、少しずつ位置を変えていきます。

正面だけでなく、爪先を左右に傾けた状態で動かせば、内側や外側もほぐせます。

セルフマッサージ

手でふきらはぎを摘むようにします。
痛過ぎない、痛気持ちい強さでふくらはぎ全体をほぐしてあげましょう。
表面だけでなく、少し奥に硬い部分があれば、そこをつまむようにします。

まとめ

人体の中で一番強靭な腱とされていますが、明確な断裂の原因は不明です。
歩き出した一歩目やバレーでサーブ待ちしている時など本当に唐突に切れることもあります。
切れて歩けなくなってからでは大変ですので、ぜひ朝起きた時やお風呂あがりの時にほぐしたりとケアをしてあげてくださいね!

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