糖質制限ダイエットは多くの人が一度は試したことがある方法です。

しかし実際には、なんとなく糖質を減らしているだけになっているケースがほとんどです。その状態では、うまくいかないのも当然です。

そもそも糖質制限ダイエットとはどのような方法なのでしょうか。
ただ糖質を減らせば痩せるのか、それとも正しいやり方があるのか。

この記事では、糖質制限ダイエットの基本的な仕組みから、メリット・デメリット、正しい実践方法までをわかりやすく解説していきます。

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糖質制限ダイエットとは?

糖質制限ダイエットとは、ご飯やパン、麺類などに含まれる「糖質」を減らすダイエット食事法です。このダイエット方法のキーワードである「ケトン体」からケトジェニックダイエットとも言われています。

ダイエットというと「食べる量を減らす」というイメージが強いですが、糖質制限は少し考え方が異なります。食べる量ではなく「何を減らすか」を変えるダイエットです。

ただし、ここで多くの人が勘違いしやすいポイントがあります。それは、「糖質を抜けば勝手に痩せる」という考え方です。

ただ食事量を減らしてしまうとエネルギー不足になり、筋肉が落ちて代謝が下がる原因にもなります。

つまり糖質制限は、単に糖質を減らすことが目的ではなく、体のエネルギーの使い方を変えることが重要になります。

糖質制限ではなく、脂質を制限する低脂質ダイエットについてはこちらの記事で詳しく紹介しております。

重要なのはエネルギー源の切り替え

通常、糖質をしっかり摂っている状態では、体は糖を優先してエネルギーとして使われ、脂肪は使われにくく体に残りやすくなります。

一方で糖質を極端に減らすと体はエネルギー不足の状態になり、脂肪を分解してエネルギーを作り始めます。。

この脂肪を分解する過程で作られるのがケトン体です。

つまりケトン体は、糖質が不足したときに体脂肪から作られるエネルギーと考えるとわかりやすいです。

このケトン体がしっかり作られる状態になることで、体は脂肪をエネルギーとして使いやすくなり結果として体脂肪が減りやすくなります。

この状態のことを「ケトーシス」といいます。

ケトーシスとはなに?

ケトーシスは「脂肪を使うモード」に切り替わった状態です。

この切り替えが起こることで、体脂肪がエネルギーとして使われやすくなり、糖質を制限した後のエネルギーが安定しやすくなるといった変化が起こります。

このケトーシスに入るまでには個人差があります。
早い人で2〜4日程度、遅い人では1週間以上かかることもあります。

また、糖質が中途半端に残っている状態だと、脂肪も使われず、糖も不足している中途半端な状態になり、
だるさや疲労感が出やすくなります。

そのため糖質制限ダイエットでは、いかにスムーズにケトーシスに入れるかが重要なポイントになります。

ケトジェニックダイエットのメリット

糖質制限ダイエットには、脂肪がエネルギーとして使われる以外にもいくつかのメリットがあります。
体調や食欲などさまざまなメリットを実感できるダイエット方法です。

食欲が安定しやすい

糖質中心の食事では、血糖値が急激に上がりその後急激に下がることで強い空腹感が生まれます。

このとき関係しているのが「レプチン」という満腹ホルモンです。

糖質を過剰に摂る状態が続くと、このレプチンの働きが鈍くなり、本来は満腹でもまだ食べたいと感じやすくなります。

ケトジェニックでは血糖値の変動が小さくなり、レプチンの働きが良くなり満腹感を得やすくなり、食欲が自然と落ち着きやすくなるとされています。

ダイエット中でも空腹感が少ない

ケトジェニックでは脂質をしっかり取るので、食後の満足感が高くなりやすいです。

また、脂質は消化吸収に時間がかかるため満腹感が長く続くので、ダイエット中の空腹感が他のダイエットと比べ少ないのが特徴です。

空腹になりにくという感覚は、糖質制限ダイエットを継続できる大きな理由の一つです!

老化が進みにくくなる

糖質を過剰に摂ると体内とタンパク質と結びつき、体温により焦げていく「糖化」がおこりやすくなります。この糖化によりAGEsという老化物質が発生し老化を進行させてしまいます。

この状態が続くと、慢性的な疲労感や代謝の低下、脂肪の蓄積といった老化に近い状態を引き起こしやすくなります。

一方でケトジェニックでは、血糖値が安定することでインスリンの分泌が抑えられ、糖化を防ぐことにもつながってきます。

低糖質ダイエットは太りにくい体だけでなく、老化しにくい状態にもつながるのが糖質制限の特徴です。

低糖質ダイエットのデメリット

ここまでメリットを解説してきましたが、糖質制限ダイエットには注意すべき点もあります。正しく理解せずに始めてしまうと、体調が悪くなったり、続かないといった原因になります。

ダイエット初期に体調が悪くなる

糖質制限を始めた直後に、だるさや集中力の低下、ひどい場合には吐き気や頭痛といった症状が出ることががあります。

これは「ケトフルー」と呼ばれる状態で、体が糖質から脂肪へエネルギー源を切り替える途中で起こります。


まだ脂肪をうまく使えない時期に糖質を減らしすぎてしまうと起こりやすいです。

また、糖質を減らすことで体内の水分が抜けやすくなり、ミネラル不足や軽い脱水状態になることが原因でも起こります。

ケトフルーは正しい対策を行うことで軽減することができます。具体的な対策については、後ほど実践方法のパートで詳しく解説します。

筋肉が落ちるリスクがある

糖質制限のやり方を間違えると、筋肉が落ちやすくなります。

体はエネルギー不足になると、脂肪だけでなく筋肉も分解してエネルギーにするという働きがあるからです。

特に、脂質が不足しエネルギーが少なかったり、タンパク質が少なすぎたり多すぎたりすると筋肉が落ちやすくなります。

過剰なタンパク質は体がタンパク質をエネルギー源として活用してしまい、脂肪をエネルギーとして使いづらくなる側面もあります。

体臭や口臭が気になる

低糖質ダイエットでは脂肪が分解される過程で、特有のにおい(ケトン臭)が出ることがあります。

ケトン体にはいくつか種類がありますが、その中の一つである「アセトン」という物質は、呼吸や汗として体の外に出ていきます。このアセトンが原因で、甘酸っぱいようなにおい、果物が発酵したようなにおいといった独特のにおいが出ることがあります。

ケトン臭は体がケトーシスに入っているサインでもあります!臭いが嫌だという方は水を1日「体重×30〜40ml」飲むようにすると臭いが緩和しますよ!

誰でもできるわけではない

糖質制限は全ての人に適しているわけではありません。特に糖尿病の治療中であったり、薬を服用しているなど、体に不調がある場合は自己責任で行うのは危険です。強い倦怠感や呼吸の異常がでることがあります。

糖尿病などでインスリンの働きが弱い場合、ケトン体が過剰に増えすぎてしまい血液が酸性に傾くケトアシドーシスになる場合があります。必ず医師に相談した上で行いましょう!

【保存版】低糖質ダイエットスタートガイド

ここまで理解できたらあとは実際にどう進めるかがとても大切です!

糖質制限はやり方で結果が大きく変わるため、流れに沿って進めることが重要です。

ステップ1:自分の代謝と食事量を知る

まず最初にやるべきことは、どれくらい食べていいのかを知ることです。

糖質制限でも脂質制限でも、すべてのダイエットの基本はカロリーコントロールです。

実際の研究でも、短期的には方法によって差はあっても、長期的には摂取カロリーと消費カロリーが体重変化を決めるとされています。

There was no significant difference in weight change between the healthy low-fat diet and the healthy low-carbohydrate diet groups at 12 months.

Effect of Low-Fat vs Low-Carbohydrate Diet on 12-Month Weight Loss
掲載:JAMA(2018年)

① 基礎代謝を計算する

まずは何もしなくても消費されるカロリー(基礎代謝)を計算します。体重計によっては基礎代謝が出る機能があるので、そちらを参考にしていただいて問題ありません。

「体重×22」この計算でも基礎代謝の目安が計算できます!

例えば、60kgだと約1320kcal、70kgだと約1540kcalが何もしなくても消費されるカロリーです。

② 総消費カロリーを出す

次に、日常の活動量を加えることで1日で消費されるカロリーを計算できます。

  • デスクワーク中心 基礎代謝×1.3
  • 軽く運動する 基礎代謝×1.5
  • よく動く・トレーニングあり 基礎代謝×1.7〜1.8

60kgで軽く運動する人は1320×1.5=約1980キロカロリーが1日で消費しているカロリーです。

この総消費カロリーよりも食事のカロリーが下回ると体重が落ち、上回ると体重が増えていくことになります。

③ 目標カロリーを決める

ダイエットだからだといって、基礎代謝よりもカロリーを下げたりなど一気に減らしてしまうと99%リバウンドをしてしまいます。

リバウンドリスクが低く、体調を崩しづらいカロリーでダイエットすることが重要です。

「総消費カロリー×0.85」これが目標のカロリーです。
総消費カロリーの約15%減がリバウンドの少ないカロリーです。

先ほどの60kgで軽く運動する人だと、1980kcalが総消費カロリーなので、計算すると約1680kcaが目標のカロリー数となります。

④ 三大栄養素のバランスを決める

次にカロリーの内訳を決めます。

低糖質ダイエットでも低脂質ダイエットでも、栄養バランスをコントロールし主なエネルギー源をメインに食事することが大切です。

タンパク質:体重×2g(60kgだと約120g)タンパク質は1gが4kcalなので(480kcal)
炭水化物:総カロリーの10%(1980kcalだと198kcal)
脂質:目標カロリー1680-タンパク質炭水化物カロリー678=残りの1002kcal(111g)

このバランスにすることで、筋肉を維持しながらも脂肪をエネルギーとして使う、ケートスの状態を作ることができます 。

まずは数値化することがとても大切で、なんとなくやる糖質制限から結果がでる糖質制限に変わってきます。

ステップ2:最初の2週間でスイッチを切り替える

低糖質ダイエットで最も重要なのは最初の2週間です。

この期間で体が糖質を使う状態から脂肪を使うケトーシスへと切り替わります。そのため、この期間は中途半端に行うとダイエットは成功しません。

糖質はしっかり制限する、脂質をしっかり摂ることが重要です。

食事管理アプリを使用しスタートの2週間は食べたものを記録し、目標の栄養素の範囲になるよう食事をコントロールします。

中鎖脂肪酸を活用する

最初の2週間で必ず使用したいのが中鎖脂肪酸が含まれる脂質を活用することです。通常の脂質よりも分解や吸収が早くすぐにエネルギーになりやすいです。

  • MCTオイル
  • ココナッツオイル

これらはスーパなどで手軽に買え中鎖脂肪酸が多く含まれる商品です。

食事にかけたりコーヒーや飲み物に入れても良いです!バーターコーヒーが流行したのも糖質制限が流行した時でしたね!

ステップ3:運動のポイント

糖質制限中の運動はやり方が重要です。

最初の段階では、ウォーキングなど長く続けられる軽めの運動ががおすすめです。

軽めに長く続けられる運動は脂肪がエネルギー源として使われやすいです!

この2週間に激しい運動をすると、コルチゾールというストレスホルモンが増え、その影響で血糖値が上がりやすくなります。

その結果、糖質を使う状態に戻りやすくなるため、無理に追い込まないこともポイントです。

ステップ4:水やミネラルを意識する

糖質制限をすると体内の水分が抜けやすくなります。

これは体内の糖質(グリコーゲン)が水分と一緒に蓄えられているためで、糖質を減らすとその水分も一緒に排出されるからです。その水分の排出と共にナトリウムやカリウムなどミネラルも排出されるため、水分とミネラルは不足しやすくなります。

体重×30〜40mlの水を飲むように!食事の味付けは少し濃いめにし、ミネラル豊富な食材もおすすめです。

糖質制限で食べたい食材一覧

糖質制限中におすすめの食材を、カテゴリーごとに分かりやすく表で整理しました。日々の食事や外食の参考としてそのまま使える内容になっています。

肉類(タンパク質+脂質)

食材ポイント注意点
牛肉(ロース・カルビ)脂質とタンパク質のバランスが良い赤身だけに偏らない
豚肉(バラ・肩ロース)エネルギー補給に向いている加工品は糖質に注意
鶏もも肉(皮付き)手軽でバランスが良い皮を外すと脂質不足になる
ラム肉脂質が多くおすすめ独特な風味が苦手な場合も

魚介類(良質な脂質)

食材ポイント注意点
サーモン良質な脂質が豊富ソースの糖質に注意
サバオメガ3が豊富味噌煮は糖質あり
イワシ栄養価が高い調理方法に注意
マグロ高タンパクで使いやすい赤身は脂質が少なめ

卵・乳製品

食材ポイント注意点
完全栄養に近い特になし
チーズ低糖質で使いやすい食べ過ぎ注意
バター脂質補給に最適カロリー高め
無糖ヨーグルト腸内環境改善甘くしない

脂質源

食材ポイント注意点
オリーブオイル良質な脂質加熱しすぎない
アボカド栄養バランスが良い食べ過ぎ注意
ナッツ類間食に最適カロリー高め
MCTオイルすぐエネルギーになる摂りすぎるとお腹が緩くなる

野菜(低糖質中心)

食材ポイント注意点
レタス低糖質で量を食べられる特になし
ほうれん草ミネラル豊富特になし
ブロッコリー栄養価が高い食べ過ぎ注意
きのこ類食物繊維が豊富特になし
海藻類ミネラル補給特になし

間食・補助食品

食材ポイント注意点
ナッツ手軽な間食食べ過ぎ注意
チーズ満腹感が高いカロリーに注意
無糖プロテインタンパク質補給種類による糖質に注意
ラカントなど糖質ゼロ甘味料過剰摂取に注意

おすすめの外食

ジャンルおすすめメニューポイント注意点
焼肉カルビ・ロース脂質とタンパク質がタレは控えめに
ステーキ牛ステーキ・ハンバーグ満足感が高く継続しやすい付け合わせの糖質に注意
チーズ料理チーズフォンデュ低糖質で間食にも使える食べ過ぎるとカロリー過多
フレンチ肉料理・魚料理バターやクリームの脂質パンや甘いソースに注意
イタリアンカルパッチョ・肉料理オリーブオイル中心パスタ・ピザは避ける

ダイエット成功の秘訣

糖質制限ダイエットはただ糖質を減らすだけの方法ではなく、体のエネルギーの使い方を変えるダイエットです。

糖質を抑えることで、体は脂肪をエネルギーとして使うようになり、ケトーシスという状態に入ることで体脂肪が減りやすくなります。

一方で、やり方を間違えると体調を崩したり、筋肉が落ちるといったリスクもあるため、正しい知識が必要です。

成功させるためのポイントはシンプルです。

  • カロリーを理解する
  • 糖質を抑え、脂質でエネルギーを補う
  • タンパク質は適量にする
  • 水分とミネラルをしっかり摂る

また、無理に厳しく制限するのではなく、自分に合ったレベルで継続することが最も重要です。

当店LIBONAは東京都豊島区巣鴨駅から徒歩2分にある、運動に不安がある方や自信がない方でも無理なく始められる環境を整えたパーソナルジムです。

低糖質ダイエットをやりたいけど不安。何からスタートすればいいかわからない。そんな不安を管理栄養士やトレーナーが不安なく行えるようサポートしています。

また、低糖質ダイエットをしながら体を変えたい人も多く通われています。

マンツーマンでしっかり体を変えたい方にはパーソナルトレーニング。
リーズナブルな価格で気軽に始め、運動習慣をつけたい方にはセミパーソナルトレーニング。
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それぞれの段階に合わせて無理なくステップアップできるため、自分に合った形で自然と続けられる運動習慣を身につけることができます。

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