人間の三大欲求のうちの一つである食欲。
人は摂食行動を通してエネルギーを身体に取り入れる事で生活しています。
生きていく為に絶対必要な欲求ですが、この食欲のせいで肥満になるのも事実です。
食欲とは
さらに
脳の視床下部という場所は本能行動と呼ばれる摂食、飲水、性行動、体温調節、情動行動といった機能を統合する働きがあります。
満腹感、空腹感はどこで感じるか
先ほど出てきた
動物を使った実験では脳の視床下部腹内側核の機能を停止させると食物を得られ続ける限りの摂食行動を取り始めますが、電気刺激を行う事で摂食行動が抑制されます。
同じように視床下部外側部の機能を停止させると眼前に食物があっても食べずに、死に至ってしまい、電気刺激を行う事で摂食行動が始まります。
この事から視床下部の腹内側部に満腹中枢が、外側部に空腹中枢がある事が分かります。
満腹感、空腹感を感じる中枢は脳の視床下部にあり、満腹を感じる中枢と空腹を感じる中枢がそれぞれある
満腹中枢は摂食後の血中のグルコース(糖質が分解されて細かくなったもの)濃度の上昇を感じる事で空腹中枢の働きを抑えます。
空腹中枢は空腹時の血中の遊離脂肪酸の上昇を感じる事で空腹感を形成し、摂食行動を起こすと考えられています。
食欲形成ホルモングレリンと満腹ホルモンレプチン
このホルモンは摂食行動を促進させる効果があります。
このグレリンと肥満細胞から分泌されるレプチンというホルモンは食欲のアクセルとブレーキの働きをしていて、空腹時に分泌されたグレリンは摂食行動の後にレプチンというブレーキのホルモンにより、その働きが抑制されます。
レプチンについての詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
食欲と睡眠の関係
食欲のコントロールはこの2つのホルモンの働きが調和する事で正常に働きますが、
平均睡眠時間 が4時間以下の人は7時間の人と比べて73%も肥満になる確率が高く、5時間の人は50%、6時間の人は23% 肥満になる確率が高くなることを報告している3)。その機序としては、睡眠時間が短い者は、脂肪細胞から分泌される食欲抑制作用のあるレプチンが低下し、主に胃壁細胞から分泌される食欲元進作用のあるグレリンが増加する11)ことが考えられている。
食欲調整ホルモン(レプチン、グレリン)と睡眠時間・睡眠の質との関係
弘前大学大学院医学研究科
とされており、更に
しかし、肥満は睡眠不足の結果として引き起こされるだけでなく、逆に肥満が睡眠不足の原因ともなることが知られている14)。すなわち、睡眠不足が食欲を増加させ肥満を引き起こす一方、肥満は睡眠時呼吸障害 などの睡眠障害を引き起こす。
食欲調整ホルモン(レプチン、グレリン)と睡眠時間・睡眠の質との関係
弘前大学大学院医学研究科
と睡眠と肥満の相互関係も明らかにされています。
まとめ
食欲は脳と末梢の組織が上手く連動する事によって起こる精密なメカニズムです。
食欲のアクセルとブレーキの働きがあるホルモンには2種類ありお互いが作用しあう事で満腹と空腹をコントロールしていますが、それらがしっかりと機能するためには、食事の量のコントロール、運動習慣、睡眠がとても大切です。
食事、運動、睡眠のリズムを整えて、痩せやすい身体をつくっていきましょう。
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