食品添加物とは
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
平成30年度の食品添加物に対する意識調査ではほとんどの方が食品添加物は「危険なもの」「やや危険」なものとの答えが 約 80%でした。
普段口にしているものにどんな添加物が入っているのか考えてみた事はありますか?
商品となっているものだから安全だと思われている方も多いと思いますが、最近では上記の調査の通り発癌性や腸内環境に悪い影響を与えてしまうなどの論文も増えてきました。なるべくは避けた方がよいもの、比較的安全なものなどいくつかのデータと一緒に見ていきましょう。
食品添加物の種類
指定添加物
厚生労働大臣が安全性と有効性が確認されたものを「指定添加物」と言います。
(例)アスパルテーム、クエン酸
既存添加物
平成7年の食品衛生法改正の際に設定された添加物で、日本において長い食経験があるものを「既存添加物」と言います。
(例)アルギン酸、ウコン色素、カテキン
天然添加物
動植物から得られるもので、主に食品に香りをつけるものを「天然添加物」と言います。
(例)バニラ香料、カニ香料
一般飲食物添加物
一般に飲食されるものを添加物として使用するものを「一般食物添加物」と言います。
(例)ブルーベリー果汁、ココアパウダー、イカスミ色素
このように添加物と言っても大きく4つに分けられます。
この中でも「指定添加物」に焦点を当ててみていきましょう。まずは食品添加物のメリットや安全性を見ていきましょう。
食品添加物のメリットと安全性
食品添加物の確認方法
商品にどれくらい食品添加物が使用されているかは原材料表示を見る事で判断できます。
メリットとは
安全性はどうか
通常、1日当たり体重1kg当たりの物質量(mg/kg 体重/日)で表されます。
実際に商品に使用される量はごく僅かになり、安全基準も国がしっかりと管理しています。ですが毎日大量に摂取することを危険視する専門家もいます。
日本で使用されている食品添加物が約1500品目なのに対して他の国は圧倒的に少なくなっています。更に日本は他国が禁止しているようなものを使用しているものもあります。
【各国の食品添加物の認可数】
アメリカ 133品目
ドイツ 64品目
フランス 32品目
イギリス 21品目
食品添加物の危険性
さまざまな分類の食品添加物があり、使用する事で見た目や味の良さを引き立たせることが出来ます。しかし、メリットだけでなくデメリットも指摘されています。
「指定食品添加物」に区分される添加物の中で、発癌性が高いと指摘されている食品添加物を紹介します。
・ソルビン酸カリウム(梅干し、お漬物に含まれる)
・亜硝酸ナトリウム(ハムやソーセージ、明太子に含まれる)
・安息香酸ナトリウム(清涼飲料水、コーヒーに含まれる)
それぞれを細かくみていきましょう。
ソルビン酸カリウム
ソルビン酸及びその塩類の安全性試験成績を評価した結果、発がん性は認められなかった。反復投与毒性について、5.0%までの投与量の範囲内では、安全性に懸念を生じさせる特段の毒性影響は認められないと考えられた。また、生体にとって特段問題となるような遺伝毒性はないものと考えられた。
我が国で使用が 認められているソルビン酸及びソルビン酸カリウムのグループとして ADI を、ソル ビン酸として 25 mg/kg 体重/日と設定した。
食品栄養評価の結果の通知について(食品安全委員会)
食品安全委員会の通知によると、ソルビン酸カリウムは25mg/kgの範囲内であれば、特段の毒性影響や遺伝毒性はないと考えられています。量を多く取りすぎないように注意が必要なのがわかります。
亜硝酸ナトリウム
2015年世界保健機関(WHO)はハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉は発癌性があるとしました。
世界のがん死亡患者のうち年間約3万4千人が加工肉が原因と推定する一方で、喫煙が原因とみられる死亡者は100万人、アルコール摂取は60万人大気汚染が20万人となります。この数値をみると食品添加物が多い加工肉での発癌性は低くみえるかもしれませんが油断は禁物です。
とはいえ、上記は海外のデータであり日本人は元々の摂取量が少ない事から平均的な摂取であれば問題ないとしています。
何よりも赤肉は重要なたんぱく質、鉄、亜鉛、ビタミンB12の供給源でもあります。
日本の国立がん研究センターは、10月29日、日本人の赤肉・加工肉の摂取量は1日当たり63gで世界で最も低い国の一つであり、大腸がんの発生に関して、平均的な摂取の範囲であれば赤肉や加工肉がリスクに与える影響は無いか、あっても小さいといえると発表しています。最近は食の欧米化や加工肉が手軽に入手しやすくなったことから安心はできません。意識的に大豆や魚も取り入れていきましょう。
日本人の赤肉・加工肉の摂取量は1日当たり63gで世界で最も低い国の一つであり、大腸がんの発生に関して、平均的な摂取の範囲であれば赤肉や加工肉がリスクに与える影響は無いか、あっても小さいと言える。
赤肉・加工肉のがんリスクについて/国立がん研究センター
日本家政学会誌の少し古い記事ですが亜硝酸ナトリウムの発癌性は反応初期にビタミンCにより還元分解をうけ速やかに減少消失するとあります。食品メーカーは、ハムやソーセージなどにアスコルビン酸であるビタミンCなどを必ず加えるようにしているそうです。ニトロソアミンの発ガン性を弱めたり、またがんの増殖を弱めるという報告もあります。
安息香酸ナトリウム
安息香酸Naは水に溶けやすいので清涼飲料水や栄養ドリンク、シロップなどに使われます。
安息香酸Na自体が危険というよりも、ビタミンCとの化学反応で反応するベンゼンに問題があります。このベンゼンに発がん性があるといわれていて、ベンゼンは体内でなかなか壊れないため異物となって体内をぐるぐる巡り、特に造血器官である骨髄に悪影響をもたらして白血病などを起こすと考えられています。
無添加食品の方がいいの?
無添加食品とは“食品添加物”に分類されるものや合成添加物が使われていない食品のことを指しています。
食品添加物には厳格なルールが敷かれており、危険量まで摂取されないよう工夫がされているのが分かりました。
しかし、
「指定食品添加物」で紹介した3つのように危険視されるものもあれば、ニガリやウコンのように体に良い成分もあります。
無添加の食品や、添加物食品でも「一般飲食物添加物」や「天然添加物」など危険性を指摘されていない食品を選択するのが良いでしょう。
どんな商品でも原材料欄を確認する癖をつけ原材料欄の表記が少ないものを選ぶと良いでしょう。それだけ余分なものが入っていいないという事です。無添加食品の多くは商品にとてもこだわっているものが多く、なんといっても美味しいですよね。
間違われやすい無添加の表示
食品添加物の危険性が分かると、無添加食品が良いと思いがちですが、果たして無添加が良い事なのでしょうか。確かに余分なものが入っていないのでオススメではありますが、「無添加」の表示義務というものはないので消費者のニーズに応えるよう、メーカーがあえて表示しているものなのです。
●味噌の無添加は食品添加物を使用していないということ
●野菜ジュースの無添加は香料、食塩不使用ということ
少し捉え方が変わっててきますね。
食品添加物が入っていないのか、調味料が加わっていないか、無添加にも種類があるので注意してください。
まとめ
食品添加物のメリット、デメリットを紹介してきましたがこのブログを読んでみて食品添加物の見かたも少し変わりましたでしょうか。今回の結論としてはひとまず安全性が確保されているとの結論となります。とはいえ、やはり添加物をなるべくは摂取しない事にこしたことはないので、まずは加工されていない食材本来の形が残っているものを選ぶよう心掛け、時には便利な加工食品を購入してもよいと思います。偏りがないようにしたいですね。添加物の歴史も浅いので今後の情報にも注目していきましょう!
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