近年のダイエットブームにより、コンビニでもよく見かけるようになったゼロカロリー商品。これらはカロリーがないにもかかわらず砂糖のような甘みを感じることができます。
甘いものが好きな方にとってダイエットの強い味方ですが、付き合い方によっては身体に悪影響を及ぼしてしまいます。そこで、今回は人工甘味料のメリット・デメリットについて説明していきます!

人工甘味料とは

近年、健康思考やダイエット意識の高まりにより、コンビニやスーパーで低カロリーやゼロカロリーを謳った商品が数多く並ぶようになりました。これらの商品には砂糖の代わりに、化学的に作られた甘味料(別名:砂糖代用品)をもとに作られています。

これら人工甘味料の多くは、人間の体では栄養と認識されず、吸収されない仕組みになっているので、肥満予防や糖尿病などの生活習慣病の予防、普段の食事のカロリーを抑えるなどの目的で広く用いられるようになりました。このような「化学的」に作られた甘味料は、身体にとって安全なのでしょうか?

代表的な人工甘味料

人工甘味料の代表的なものとして、アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースがあります。低カロリー商品の成分表示をみてみると、このいずれかもしくは複数の表記があるかと思います。

アスパルテーム

アスパルテームは1g当たり4kcalで、これは砂糖と同様になりますが、甘みは砂糖の200倍あるので、砂糖と比べて少ない量で甘みを付けることが出来るので、ダイエット飲料水やお菓子(ガムや飴)などによく使用されています。

アセスルファムK

アセスルファムK(アセスルファムカリウム)は1g当たり0kcalなので、ゼロカロリー商品を作る際に多く用いられます。こちらも甘みは砂糖の200倍あり、アスパルテームと併せると実際の砂糖に似た甘さになるので、この二つはよく併用されます。また、アセスルファムKは2002年に使用禁止の添加物リストから除外され、使用制限が解除された、比較的新しい甘味料です。

スクラロース

スクラロースはアセスルファムK同様1g当たり0kalで、甘味は砂糖の600倍あり、砂糖に近くまろやかな甘みがあることから、お菓子やアイスクリームによく使用されています。

人工甘味料と血糖値の関係

人間の体は食事によって糖分を摂取すると、体の中の消化吸収でブドウ糖となり血液に流れ、身体のエネルギー源となります。この血液中の糖の濃度を血糖値といい、食事をすると血糖値が上昇します。

そして血糖値が上昇すると、元の値に戻すためにすい臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げようとしますが、このインスリンがうまく働かないと、血糖値の上昇が止まらなくなってしまい、糖尿病となってしまいます。

人工甘味料の血糖値への影響

糖分を摂取すると、血糖値が上昇しインスリンが分泌されるという説明をしましたが、カロリーを持たない人工甘味料の摂取でも同じように、血糖値に影響はあるのでしょうか。

糖分と人工甘味料で血糖値の変化の違いを調べた研究では、人工甘味料の摂取において、血糖値やインスリンの値に変化はありませんでした。

健常人にブドウ糖,果糖,または 3 種類の人工甘味料(アスパルテーム,アセスルファム K,スクラロース)のいずれかを投与して糖代謝を観察した。ブドウ糖投与時は、血糖値、インスリン値は上昇したが、人工甘味料の投与では,血糖値,インスリン値に変化はなかった。このように人工甘味料は 血糖値、インスリン値に直接の効果はないことが確認されている。

Steinert RE, Frey F, Topfer A, Drewe J, Beglinger C ( 2011 ) Effects of carbohydrate sugars and artificial sweeteners on appetite and the secretion of gastroin- testinal satiety peptides. Br J Nutr 105: 1320-1328

この結果によると、人工甘味料は血糖値を上げないので、糖尿病のリスクを下げることができそうに思えますが、実際はどうなのでしょうか。

人工甘味料の糖尿病への影響

人工甘味料は血糖値への直接的な影響はないものの、必ずしも人工甘味料の摂取が糖尿病の予防になるとは限りません。その理由は、人工甘味料が味覚に与える影響にあります。

味覚への影響

糖分を摂取した後の血糖値の上昇は、糖の甘みがトリガーとなって起こります。しかし、人工甘味料は甘みがあるにもかかわらず血糖値の上昇が起こらないので、脳が一時的にパニックを起こし、血糖値を再び上昇させようと、糖分を欲するようになるため、かえって空腹感を感じやすくなります。

また、人工甘味料の強い甘みに慣れると、甘味に対する感覚が鈍くなり、より甘い糖質を求めようと暴飲暴食をしてしまう引き金にもなってしまいます。

甘みの依存性

脳は甘みを感じると、ドーパミンという快楽を感じる物質が分泌され、一時的に満足感をもたらします。やがてこの満足感は薄れるので、また同じ快楽を求めようと甘みを欲するようになり、気づいたらジュースやお菓子をたくさん食べていた、なんてことになります。このように、甘味には強い依存性があるのです。

人工甘味料の正しい摂取の仕方

ここまで、人工甘味料が我々の身体に与える影響について紹介してきましたが、うまく利用すれば、ダイエットや糖尿病の予防に非常に役立ちます。そこで、身体にとって有益な効果をもたらすための人工甘味料の摂取について説明していきます。

適切な摂取量

FDA(アメリカ食品医薬品局)が定めている摂取基準では、成人、小児ともにアスパルテームの1日摂取許容量を、体重1kgあたり50mgと定めています。詳しくは下記のページをご参照ください。

内閣府/食品安全委員会/商品安全情報詳細

目安)体重 1kg × 50mg
例)68kg × 50mg =3400mg
FDAによる1日摂取許容量

これは、体重68kgの人間がアスパルテームを1日3400mg 摂取しても、身体に悪影響はないという事です。市販されている500ml のコカ・コーラゼロに含まれている甘味料は225mg なので、摂取許容量をもとにすると、1日15本飲んでも問題ないという事になります。

しかし、この摂取基準は味覚への影響や、依存性などの面を度外視したうえでの、人間の身体にとって悪影響がない量となっているので、実際のところ、一般的な基準にして頂きたい許容量は体重1kg あたり5mg 程です。

目安)体重1kg × 5mg
例)68kg × 5mg =340mg
健康・ダイエットを考えた理想の1日許容量

よって、この基準量をもとにすると、500ml のコカ・コーラゼロ 1.5 本分が、1日の許容量となります。

摂取するタイミング

避けたいタイミング

人工甘味料の摂取は同時に空腹を感じやすいという点から、まず避けたいタイミングは空腹時と就寝前です。

空腹時に摂取すると、一旦満腹感を得られますが、その反動でより空腹を感じやすくなります。また、就寝前は空腹が訪れるタイミングが眠りについた後になりますので、お腹がすいて目が覚めてしまいたくさん食べてしまったり、それによって睡眠の質が下がってしまいます。

ベストなタイミング

そこで人工甘味料をうまく利用していくためには、摂取するタイミングを工夫する必要があります。おすすめなタイミングはズバリ、食後です。

食後は、血糖値が上昇している状態で、満腹感を感じているので、人工甘味料を摂取する上でのデメリットが少ないタイミングと言えます。このように、人工甘味料は賢く使えばダイエットや肥満予防にとても役立ちます。

コンビニでも買える! 低カロリー商品の紹介

では最後に、今回紹介した人工甘味料を含む低・ゼロカロリー商品の中からおすすめなものを紹介したいと思います!是非ダイエットの食事に参考にしてみて下さい。

スイーツ

〇遠藤製餡 Eゼロカロリーきなこわらびもち

こちらの商品はきな粉わらび餅の甘みを甘味料で仕上げたゼロカロリーのスイーツとなっており、食後のデザートにとてもおすすめな1品です。

また、このシリーズは水ようかんや、よもぎ餅などのラインナップも豊富です。

〇たらみ 濃いゼロカロリー 濃いぶどうゼリー0kcal

ゼロカロリー食品と言えばゼリーというくらいよく見かけますが、こちらのたらみ 濃いゼロカロリーは味の種類も豊富で、ゼロカロリーとは思えないほどの果実の甘みから、非常に人気な商品です。

ドリンク

清涼飲料水のゼロカロリーテイストは、多くのメーカーが出しており、どれもオリジナルのものと変わらない味とクオリティになっています。

〇コカ・コーラゼロ

〇ダイエットジンジャーエール

〇モンスターエナジー・ゼロカロリー

まとめ

今回は人工甘味料について詳しくご紹介しました。デメリットはもちろんありますが、摂取する量やタイミングを工夫することで、ダイエットをするうえでの強い味方になります。

人工甘味料を上手く利用して、効率のいいダイエット、肥満予防を目指していきましょう!

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