子供の時にトレーニングを行うと身長が伸びなくなる等、子供のトレーニングに対してはネガティブなイメージがまだまだあります。

実際子供のトレーニングは成長にとってマイナスなのでしょうか。

トレーニングの研究団体であるNSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)の見解を元に見ていきましょう。

青少年のトレーニングの実際

先述したNSCAは

これまで子どもに対するレジスタンスエクササイズは効果がない、あるいは障害の危険性が高すぎると考えられてきたが、今日では臨床医、コーチ、研究者はレジスタンスエクササイズが子どもにとって安全で効果的なコンディショニング法であるという意見で一致している。

第3版 ストレングストレーニング&コンディショニング P159

レジスタンスエクササイズを力を発揮する、あるいは外力に抵抗する能力を強化するために漸増抵抗を用いるコンディショニングの方法と定義する

第3版 ストレングストレーニング&コンディショニング P156

レジスタンストレーニング、ウェイトリフティングが発育と成熟にマイナスの影響を与える可能性が懸念されているが、十分な栄養を摂取している子供の場合、身体トレーニングが男女青少年の発育や成熟を遅らせる、または早めるという事実はどちらも示されていない。

第3版 ストレングストレーニング&コンディショニング P157

このように研究データの上では有害性は認められないとされています。

この文中に出てくるレジスタンスエクササイズとは身体に負荷抵抗(レジスタンス)をかけるウェートトレーニングの事などを指します。

では青少年期はどのような事に注意してトレーニングを行えば良いのでしょうか。

青少年のトレーニングの注意点

青少年のトレーニングに対して最も気を付けたい事は骨端軟骨(骨端成長軟骨板)の損傷です。

骨端成長軟骨板は特に脛骨(スネ)や上腕骨のような長管骨と呼ばれる骨の端の部分にある軟骨の層の事をさします。

人間が発育していく段階でこの骨端成長軟骨は骨の長軸上の成長を司っています。

骨の部分や個人差はありますが、骨の成長はおおむね女子が15〜16歳、男子が17〜18歳に完了するとされていますが、成長が終わる前に骨端軟骨を損傷してしまうと成長障害や変形の要因になってしまう事があります。

青少年期、特に身長の成長速度が最大になる時期とされる女12歳、男14歳に対しては注意したプログラムが必要になります。

NSCAは団体の公式声明として

1. 適切に計画され、監督されたレジスタンストレーニン グプログラムは、青少年にとって比較的安全である
2. 適切に計画され、監督されたレジスタンストレーニン グプログラムは、青少年の筋力とパワーを向上させるこ とができる
3. 適切に計画され、監督されたレジスタンストレーニン グプログラムは、心臓血管系のリスク特性を改善できる
4. 適切に計画され、監督されたレジスタンストレーニング プログラムは、青少年の運動スキルおよび競技パフォー マンスを向上させることができる
5. 適切に計画され、監督されたレジスタンストレーニング プログラムは、若年アスリートのスポーツ関連傷害に対する抵抗力を増強できる
6. 適切に計画され、監督されたレジスタンストレーニング プログラムは、青少年の健全な心理社会的な健康の増進に役立つ
7. 適切に計画され、監督されたレジスタンストレーニングプログラムは、幼年期および思春期における運動習慣の促進と育成に役立つ

青少年のレジスタンストレーニング: NSCAポジションステイトメント 最新版
http://www.nsca-japan.or.jp/12_database/posstatement.html

としており、これに共通する事は有資格者による適切な指導、プログラムデザインであればレジスタンストレーニングは最もすぐれたコンディショニングの方法になります。

しかし

高校生アスリートにおいて、レジスタンストレーニ ングに関連のある傷害は、一般に、トレーニング負荷の急激 な増加または不適切なエクササイズテクニックが原因である

とあるように、本や映像を自分で見ただけでエクササイズを行う事や、むやみに重量を扱う事は障害のリスクを高めてしまいます。

まとめ

子供の成長にとってもレジスタンストレーニングは非常に有効です。

ただ様々なスポーツと同様に、適切なテクニックやフォーム、プログラムでない場合は怪我のリスクは伴います。

トレーイング団体の資格を保有したトレーナーに習うのが良いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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