呼吸は生命活動において最も重要な動きです。
ヒトが一日の行う呼吸の数は
「呼吸をするように〇〇する」といった言葉があるように、安静時の呼吸は何も意識しなくても勝手に行われるので、呼吸についてはあまり考える事は少ないですが、実際は胸郭と呼ばれる部分の動きが正常に行われなければ呼吸は上手に行う事は出来ません。
正常な肋骨の動きやエラーで起こってしまう呼吸以外の症状についてみていきましょう。
胸郭
胸郭は上半身の籠形の骨格の事です。
胸郭は胸椎12個、肋骨左右12対、胸骨1個の骨で構成されています。
身体の前の胸骨というネクタイのような骨に向かって伸びていますが、全てが硬い骨のまま胸骨に伸びているわけでは無く、前面の部分に関しては肋軟骨と呼ばれる軟骨組織で出来ています。
肋骨の中には
肋軟骨は胸部に外力が加わった場合にクッションの役割をして外力を逃がす働きと、
肋骨は臓器を保護する事と上手く使えるようにする働き、どちらも持っています。
更に肋骨は上部、中部、下部に分けられ、それぞれの動きが異なります。
上部肋骨(2-6肋骨)
12本ある肋骨の内、上部にある第2-6肋骨を上位肋骨と呼ばれます。
この上位肋骨には
ポンプハンドルモーションは井戸のポンプのハンドルの動きです。
上位肋骨は胸骨とともにハンドルが上に持ち上がるようにして前後の膨らみを作り出します。
中位肋骨 (3-9肋骨)
中部の肋骨(3-9)は
バケットハンドルモーションは肋骨が広がり、横の膨らみが増します。
下位肋骨(11-12肋骨)
下位肋骨は身体の前面にある肋軟骨に関節しない肋骨のため、浮遊肋とも呼ばれます。
下部の肋骨(11-12肋骨)は
キャリパーとは厚さの測定などに用いられる用具の事で、コンパスが広がるような動きを指します。
これらの動きがスムーズに行われる事により、胸郭に包まれている
肋骨の動きが乱れる事での弊害
先ほどの肋骨の動きが上手くいかなくなってしまう事で呼吸以外にも様々な不具合が出てきます。
猫背
肋骨には先ほどの動きを作り出すための筋肉の他にもシックスパックを形づくる腹直筋や、肩甲骨から伸びている前鋸筋、小胸筋など様々な筋肉がついています。
特にデスクワークなどの手が前に出るような座り姿勢は
背中が丸まり、お腹は押しつぶされ、肋骨の動きが妨げられます。
この姿勢が長く続くと先程の腹直筋や前鋸筋は縮んだ状態で硬まってしまい、肋骨の動きが妨げられ
腰痛
胸郭を肋骨、胸骨とともに構成しているのが
胸椎は背骨の中でも非常に可動性の大きい場所です。
ですが肋骨の動きが乏しくなってしまう事で可動域が少なくなってしまいます。
身体をひねる時に「腰を回す」という表現を使いますが、実際は
上半身の捻りの動きは
肋骨や胸椎の可動が妨げられてしまうと、その分の代償を
肩こり
背骨はS字を描くようにカーブをしています。
人の頭の重さは文献によりばらつきはあるものの体重の約10~15%とされている為、男性用のボーリングの球と同じくらいの重さになります。
脊柱のカーブが保たれている状態であれば、重さをある程度脊柱の構造で支える事が出来ますが、これが乱れてしまう事で首回りの筋肉が頑張って支えなくてはいけなくなるので、首、肩の痛みにもつながってしまいます。
集中力の低下
胸郭の動きは肺は大きく膨らますためのものですが、肋骨の硬さがある事で酸素の取り入れ量が少なくなってきてしまいます。
酸素の取り入れ量が少なくなる事で脳の働きが低下してしまい集中力の低下につながってしまいます。
まとめ
胸郭を構成する肋骨には特徴的な動きがあり、それらが正常に働かなければ肺が膨らみづらくなり呼吸が上手く行えなくなってしまいます。
更に、肋骨の硬さは姿勢や腰痛も引き起こしてしまいます。
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上記の症状に心あたりがある方は是非一度ご来店下さい。
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