日常生活ではまず聞かない筋肉、後頭下筋。
ですが実はこの筋肉は肩こりや頭痛など多くの症状の原因になる筋肉です。

この聞きなれない後頭下筋はどのような作用があるのでしょうか。

まずは後頭下筋の付いている場所から見ていきましょう。

後頭下筋とは

後頭下筋は頭と首の後ろにある筋肉で、頭部と頚椎を結んでいます。
大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋の4つ筋肉からなる筋群の事を指します。

それぞれ

  • 大後頭直筋 第二頚椎棘突起〜後頭骨外側
  • 小後頭直筋 第一頚椎後結節〜後頭骨内側部
  • 上頭斜筋 第一頚椎横突起〜後頭骨
  • 下頭斜筋 第二頚椎棘突起〜第一頚椎横突起

これらに起始、停止を持っています。

画像引用:Wikipedia

後頭骨はいわゆる後頭部の部分になり、第一頚椎はその下の頭蓋骨が乗っている部分になります。

長時間のデスクワークなどで背中が丸まった状態で前を向くような姿勢が続くと後頭下筋は常に縮まり負担を受け続けた状態になってしまいます。

背中が丸まった状態で首を持ちあげる姿勢が続く事で、後頭下筋は常に縮まってしまいます。

後頭下筋が原因になって起こる症状

首の動きの制限

後頭下筋は後頭骨、第一頚椎、第二頚椎に付着していますが。
この後頭骨、第一頚椎、第二頚椎は首を左右に向ける動きの約50%を占めています。

首を左右に回す動きの制限は身体全体の捻りや眼球の動きで補正出来るので、実はなかなか自覚しづらい動きです。

自分で首の周りづらさを感じるようになった場合はすでに、制限が強くなっている事が多い場所になります。

肩こり

先ほどの首の動きとも関連しますが、後頭下筋が制限を受ける事で首の関節の可動域に制限が起きます。

そうすると僧帽筋や肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、斜角筋といった首や肩回りの同じような作用のある筋肉が働きにくくなってしまい、血流が制限され肩こりの原因になります。

背骨のS字が保たれない場合、首の様々な筋肉が過緊張を起こしてしまいます。

腕のだるさや痺れ

特に首の前に位置する斜角筋という筋肉は前・中・後と3つの筋肉に分かれており、このうち前斜角筋、中斜角筋の間を腕神経叢という首から腕に伸びる神経が通るので、斜角筋に負担がかかる事で、腕の重だるさや、痺れの原因の一つにもなります。

腕神経叢
斜角筋に挟まれるように存在する

頭痛

後頭下筋のうち大後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋で囲まれた後頭下三角と呼ばれる部分には椎骨動脈、大後頭神経が通ります。

大後頭神経は第一頸椎と第二頸椎の間から出るC2後枝の神経になり、後頭部から頭頂にかけての皮膚に分布し感覚を司っています。

後頭下筋が硬くなってしまうと、大後頭神経を圧迫する事で頭の皮膚感覚が正常に働かなくなり、頭痛を引き起こしてしまいます。

まとめ

後頭下筋は、まだまだ馴染みの無い筋肉ですが、スマートフォンの普及やデスクワークが多い現代では、多くの痛みや、肩こりの原因になる重要な筋肉です。

後頭下筋は眼球の動きによっても絶対に収縮してしまうと言われており、目の疲れにも影響があると言われています。

直接マッサージやストレッチを行いケアしてあげる事と併せて、後頭下筋に負担を掛けない姿勢づくりを行う事が重要です。

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