経理を行う事で月々の財務状況を把握できるだけでなく、確定申告を早々に行うことが出来ます。確定申告には白色申告・青色申告とありますが、青色申告の方が優遇されており様々メリットがあります。
青色申告のメリットや青色申告への変更方法など、詳しくはこちらをご覧ください。

青色申告を行う為には「複式簿記」を行う必要があり、収支のみを帳簿付けする白色申告の「単式簿記」と異なり少し複雑です。

トレーナー・インストラクターが最も必要な項目に絞り、経理の基本を説明した内容はこちら。

1年間会計ソフトなどを利用し帳簿付けを行うと、青色申告決算書が作成されます。決算書は4枚で構成され1~3目ページ目が「損益計算書(PL)」4ページ目が「貸借対照表(BL)」となります。

今回はこの青色申告決算書について説明します。
なぜ帳簿付けを行うかが分かってくると思います。

損益計算書(PL)貸借対照表(BS)とは

どちらも財務状況を示しています。
損益計算書は事業の「今までの財務状況」を貸借対照表は「ある時点での財務状況」をあらわしています。

分かりやすく言うと、「損益計算書」は事業の財務状況を「線」で「貸借対照表」は「点」であらわしていると言えます。

損益計算書(PL)

損益計算書(PL:Profit & Loss statemet)はどれくらい売り上げがあり、経費はどれくらいかかり、利益がどれくらいかを示しており、損益計算書で業績の善し悪しが分かります。

日々の売上や経費によって「損益計算書」は変化します。

貸借対照表(BS)

貸借対照表(BS:Balance Sheet)は資産がどれくらいか、負債がどれくらいかを示しており、財政状況がどういった状況かが分かります。持っている資産の状態を、資産・負債、その差額である純資産に分けて表しています。

「貸借対照表」は利益があれば資産は増えますし、未払金などがあれば負債が増えます。

主要簿・補助簿とは

これら「損益計算表」「貸借対照表」からなる青色申告決算書は主要簿・補助簿と言った会計簿を作成する事で、おのずと数字が決まります。言い換えれば、会計ソフトを使用し、日々の仕訳を正しく行うだけで決算書の内容は入力されます。

「主要簿」「補助簿」とはどういった内容なのかを見てみましょう。

主要簿

主要簿は「仕訳帳」と「総勘定元帳」からなっており、会社法976条で作成が義務付けられています。それぞれの役割を知る事で決算書作成時のミスに気づきやすくなります。

仕訳帳

仕訳帳は、毎日の取引を発生順に、「借方」「貸方」に分けた上で記入します。

借方には、資産が増加したり費用が発生したりするときに記載します。貸方には、負債や純資産が増加したり、収益が発生したりするときに記載します。

総勘定元帳

総勘定元帳は、仕訳帳から転記する形で、すべての取引を勘定科目ごとに分類して記帳するものです。各勘定科目を一覧で把握できるため、それぞれの残高をすぐに把握したいときなどに便利です。会社のすべての取引が、勘定科目ごとにまとまって記載されることになります。
会計ソフトを導入しているならば、仕訳帳、総勘定元帳が同時に作成できるようになっています。

補助簿

補助簿は「仕訳帳」と「総勘定元帳」を補助する役割があり、「補助記入帳」と「補助元帳」の2つに分けられます。

仕事用の現金がどのように出入りしたかの「現金出納帳」仕事用の通帳にお金がどのように出入りしいたかの「預金出納帳」支払いを受けていないがサービスを提供した「売掛帳」支払いをしていないが商品やサービスを購入した「買掛帳」仕事用に10万円以上の商品を購入した際の「固定資産台帳」などがあります。

主要簿と補助簿の関係

仕事でお金の出入りがあった場合、会計ソフトに入力する事で「補助簿」に自動的に入力されます。

例えば、「60分のオンラインレッスン¥3,000を銀行振り込みで後払い」でサービスを提供した場合。

●サービス提供時

貸方借方
売掛金 3,000売上 3,000

●入金時

貸方借方
普通預金 3,000売掛金 3,000

このように仕訳を行うだけで「預金出納帳」「売掛帳」に自動で記帳されるため、仕訳の仕方を理解するだけで「補助簿」に記帳され、主要簿にも記帳されます。

損益計算書(PL)貸借対照表(BS)の見かた

PLとBSを見るだけで、その事業所や事業主の実態が手に取るようにわかります。逆に言えばPLとBSの見方を知っていると、決算書から「来期に向けた方向性が合っているのか」など確認する事も可能です。

PLは損益計算書で業績の善し悪し、BSは財政状況が分かるというのを頭に入れ、例題からPLとBSの役割を見て行きましょう。

①販売業を行うため、銀行から100円借入を行いました。その結果、財務状況であるBSは負債である借入の現金100円となります。
その100円で80円の商品を仕入れました。

②財務業況は、80円の商品と残りの20円の現金が資産となります。
その仕入れた80円の商品を100円で販売し20円の利益が出ると、PLは100円の収益の内訳は20円の利益、80円の仕入れとなります。

③100円の利益が出たので、財務状況であるBSは120円の現金資産、その内訳は借入の100円と利益の純資産20円となります。

④現金資産120円から借入の100円と利子の10円を返済し、純資産は10円となりました。

ビジネスとはこのようにお金のサイクルの中で成り立っているのが分かります。
BSとPLを見るだけでどれくらいの損益があり、財務状況がどれくらいか、自己資本はどれくらいか、など分かるようになっています。

まとめ

青色申告に必要な「損益計算書(PL)」「貸借対照表(BL)」は業績の良し悪しや財務状況が分かる決算書です。
会計ソフトによる日々の仕訳で補助簿や主要簿に数値が入力されていくと、その情報から「損益計算書(PL)」「貸借対照表(BL)」が出来上がります。

「損益計算書(PL)」「貸借対照表(BL)」から自分の業績や財務状況を客観的に理解することで、来期に立てた目標の修正にもつながる重要な資料にもなります。

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