ダイエットのために体脂肪の測定をしても、メーカーによって体脂肪の数値が異なり、ダイエットが正しく進んでいるかの判断に困りませんか?体重が落ちて見た目としても引き締まってきているのに、体脂肪率は上がっている事もあると思います。

特にトレーニングを行い通常よりも筋肉量が多いと、数値が良く出てしまう傾向があります。
ボディコンテストに出場している方などでは、体脂肪率3%などと出てしまう場合もある程です。これは体組成計のアルゴリズムが運動していない人向けになっているからと言われています。

では、正しく体脂肪の推移を測る方法は他にあるのでしょうか。

インピーダンス測定

一般的に体組成計はインピーダンス測定法を取っています。微弱な電流を流す事で、電流の流れやすさを計測し体組成を測定する方法です。

脂肪はほとんど電気を流しませんが、筋肉などの電解質を多く含む組織は電気を流しやすいという特性を持っているので、電気は伝導性の良い水分に沿って流れ、水分の量によって体水分・脂肪・筋肉等を測定します。

測定の前提条件

インピーダンス測定の条件として、外的な環境条件(気温等)及び体温による変化、ストレスによる変化はないものとされています。同じ気温、同じ時間、同じ体温で測定する事で、数値の信憑性は増していきます。

しかし、競技選手やアスリート・ボディコンテスト出場者など、トレーニング経験を積む事で人体密度が実年齢と異なる状況ができてしまいます。その状態で体組成計で測定を行うと、主に体脂肪率が正しく測定されません。

男性で体脂肪率が1桁、女性でも15%以下など、実際よりも低い、もしくは高く測定されてしまいます。

トレーニング経験がある方は目安として測定を行い、更に別の測定方法を行う事で体脂肪の推移を判断しやすくなります。そこでオススメなのがキャリパー測定法です。

キャリパー測定法とは

測定用の皮下脂肪厚測定器(キャリパー)を使う測定方法で「キャリパー法」や「皮下脂肪厚測定法」と呼ばれています。指定の場所をキャリパー用いて皮下脂肪を測定し、体脂肪を算出する方法です。

画像出典:マイプロテイン

測定方法

正しい数値を測るためには、汗をかいていない状態の皮膚で、運動前に測定を行います。

親指と人差し指で皮膚と皮下脂肪をつまみ、つまんだ部分から1~2cm離れた場所にキャリパーの先端を直角に当て、キャリパーのグリップを離して皮下脂肪を挟みます。

グリップを離してから1~2秒後にキャリパーのメモリを記録します。

測定部位

厚さの推移を見る目的であればどこの部位でも構いませんが、測定数値を利用し計算式に当てはめるのであれば、指定された身体の各部位の脂肪の厚さを測定する必要があります。
測定部位はNSCA(米国ストレングス&コンディショニング協会)を元にしております。

胸部・大腿部・腹部・上腕背部

画像出典:Essentials of Strength Training and Conditioning

胸部:脇の下と乳頭を結ぶ直線上1/2を対角線上につまむ
大腿部:股関節と膝関節の中間で大腿前面を垂直方向につまむ
腹部:ヘソの右2.5cmの部分を垂直方向につまむ
上腕背部:上腕背部中心線上で、肩と肘の中間を垂直方向につまむ

腸骨上部・腋窩中線上・肩甲下部・下腿部

画像出典:Essentials of Strength Training and Conditioning

腸骨上部:腰骨上で脇の下から垂直に下ろした線上を斜めにつまむ
腋窩中線上:みぞおちの上にある剣状突起の高さで脇の中心線上を垂直につまむ
肩甲下部:肩甲骨の内側に沿って、肩甲骨の下から1~2cmを対角線上につまむ
下腿部:ふくらはぎの内側で、周囲が最大となる高さを垂直方向につまむ

計算式

キャリパーから体脂肪を計算するには、性別や年齢・人種・運動経験により計算式が異なります。
複雑な計算になりますが、比較的簡単に計算できる方法を見てみましょう。

  • 女性 身体密度=1.0764 – (0.00081×腸骨上部) – (0.00088×肩甲下部)
  • 男性 身体密度=1.1043 – (0.00133×大腿部) – (0.00131×肩甲下部)

計算を行わなくても、厚さの推移によって体脂肪の変動を把握出来るので、体組成計で変化がない時や、数値が良く出過ぎてしまう時などの参考にしましょう。

競技選手やアスリート・ボディコンテスト出場者などは計算方法がより複雑になります。
測定の厚さだけでも皮下脂肪の推移を測る事が出来ますが、参考のために計算方法を記載します。

  • 女性 4総和(上腕三頭筋+腸骨上部+腹部+大腿部)

身体密度=1.0994921 – 0.0006952(4総和) + 0.0000011(4総和)²  – 0.0000714(年齢)

  • 男性 7総和(胸部+腹部+上腕三頭筋+肩甲下部+腸骨上部+腋窩中線上+大腿部)

身体密度=1.1120 – 0.00043499(7総和) + 0.00000055(7総和)²  – 0.00028826(年齢)

まとめ

一般的な体組成計ではインピーダンス測定方法が採用されており、体温や気温・水分などの条件が整っていれば、正しい体成分が測定できます。

しかし、競技選手やアスリート・ボディコンテスト出場者などは、実年齢よりも体密度が高いため、特に体脂肪率が正確に測定できません。

そういった場合にはキャリパー測定器を利用し皮下脂肪を測定する事で、計算により体脂肪を測定できます。
難しい計算式を利用しなくても、キャリパーの数値により、皮下脂肪の推移を見ることも出来るでしょう。

LIBONA パーソナルトレーニング&整体ファクトリー

東京都豊島区巣鴨1-30-6 第3マルナカビル1階
JR巣鴨駅 徒歩2分 都営三田線巣鴨駅A4出口 徒歩2分

TEL : 03-6876-7711
LINE : @libona

トレーニング体験 60分 ¥5,500
整体体験 60分 ¥5,500

整体体験は「ホットペッパービューティー」で受け付けております。

来店できない方のためにオンラインパーソナル受付中です。
下記「詳細はこちら」をご確認ください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP