体の部位の中でも良く動き、凹凸があるとすぐに分かるような敏感さもある部分。さまざまに動く事で箸を持ったり道具を器用に使いこなす事ができます。

動くフィギアやプラモデルなど見た事ある方は分かると思いますが、動くためには多くのパーツを使わないと細かな動きが出来ません。これだけよく動くという事は、その分多くの骨や関節・筋肉があり、複雑な構造をしている部位でもあります。

手のを詳しく見ていきましょう。

手にある骨から見ていきましょう

手のひらは大きな一枚の骨があるように思えますが、手首の付け根にある「手根骨」という8つの骨。そこから各指に向かって伸びる細長い「中手骨」という5本の骨で出来ています。

手根骨は「舟状骨」「月状骨」「三角骨」「豆状骨」「大菱形骨」「少菱形骨」「有頭骨」「有鈎骨」の8つで構成されています。

中手骨は手のひらの中にある指の骨とイメージすると分かりやすいです。

グーやパーなど手のひらは開いたり閉じたりできるのは、細かな骨と細長い骨によって構成されているので、よく動くように出来ているからです。

手を見た時に指の部分には「基節骨」「中節骨」「末節骨」という骨があります。第一関節や第二関節など聞いた事ありますよね?この関節を曲げるとこれらの骨が動きます。

手の付け根には8つの細かな「手根骨」があり、手のひらにある指の骨である「中手骨」、そして指の部分である「基節骨」「中節骨」「末節骨」とつながっていきます。

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手にある関節から動きの特徴を見てみましょう

身体のどの部位もそうですが骨だけで動く訳ではありません。骨は関節で結びついており、筋肉が縮む事により動きます。手には多くの骨があるので、それだけ関節も多く動きも複雑です。

手首はぐるぐる回りますし、グーチョキパーなどの動き、親指とその他の指をくっつけたりと動きもさまざまです。それぞれの関節から動きを見てみましょう。

手首にある「橈骨手根関節」

「橈骨」というのは前腕に腕の骨です。この橈骨と手の根元にある「手根骨」を結ぶんでいる関節が「橈骨手根関節」と言います。

手を反らせたり(背屈)、曲げたり(掌屈)、横に倒す(橈屈・尺屈)など動かせます。ラグビーボールのような楕円の形をしているので「楕円関節と呼ばれ、動きとしては2軸で動くのが特徴です。

手のひらにある「手根中央関節」と「手根中手関節」

8つある手根骨は関節により繋がっています。よく聞く関節と異なり骨同士で関節を作っており、多くの靭帯で繋がっています。ほとんど動きがないので背骨と同じ「平面関節」と呼ばれています。

手根中央関節
靭帯がないので可動性があります。特に手を曲げたり、反らしたりする動きに関わります。

手根中手関節
「手根骨」と「中手骨」の関節で動きはとても小さいです。親指の場合は「鞍関節」という2軸性の関節になり動きが大きくなります。

指にある「中手指節間関節」と「指節間関節」

細かなものを掴んだり、箸を持ったり、キーボードを打ったりと、器用に曲げ伸ばしできるのは指にある関節によりものです。3つの関節から出来ており「第一関節」「第二関節」などと一般的に呼ばれている関節です。

中手指節関節(MP関節)
手のひらの中にある指の骨「中手骨」と指の骨である「基節骨」という骨を結んでいる関節です。指の根元にある関節で「MP関節」と呼ばれます。MP関節は内側に「内側側副靭帯」外側に「外側側副靭帯」手の平側に「掌側靭帯」という靭帯が存在します。

MP関節を曲げた状態で指を広げられますか?

MP関節は指を伸ばしている状態では自由に動かせますが、MP関節を手の平側に曲げると靭帯が緊張し動きが制限されます。

指節間関節(PIP関節)
指骨の「基節骨」と「中節骨」という骨を結んでいる関節で、一般的に指の「第2関節」と呼ばれる部分は「PIP関節」と言います。曲げ伸ばしの運動を行うため「蝶番関節」と言います。

遠位指節間関節(DIP関節)
「中節骨」と「末節骨」という骨を結んでいる関節で一般的に「第1関節」と呼ばれる部分は「DIP関節」と言います。
PIP関節と同じく蝶番関節に分類され、DIP、PIPともに内側側副靭帯、外側副靭帯、掌側靭帯により補強されます。
余談ですが、親指には中節骨が存在しないため、「基節骨」と「末節骨」でDIP関節をつくります。

手や指のにある筋肉を見ていきましょう

手には多くの骨や関節があることがわかりました。これら骨や関節は筋肉がある事によって動きます。細かな動きが出来る手には細かな筋肉がたくさんあると想像できますね。

上腕(力こぶの骨)から肘を通り、さらに手首も通り、手の骨に付いている筋肉も多くあります。手の使いすぎによって肘に痛みが出る場合もあるのがわかりますね。

肘の痛みに関してはこちらをご覧ください。

上腕骨から手につく筋肉

・撓側手根屈筋(手首を手の平側に曲げる、親指側に傾ける)
・長掌筋(手首を手の平側に曲げる)
・尺側手根屈筋(手首を手の平側に曲げる、小指側に傾ける)
・浅指屈筋(親指以外のPIP関節を曲げる)
・尺側手根伸筋(手首を手の甲側に反らす、小指側に傾ける)
・小指伸筋(小指を伸ばす)
・総指伸筋(親指以外の指を伸ばす、手首を手の甲側に反らす)
・短撓側手根伸筋(手首を手の甲側に反らす、親指側に傾ける)
・長撓側手根伸筋(手首を手の甲側に反らす、親指側に傾ける)

前腕の骨から手につく筋肉

・深指屈筋(親指以外のDIP関節を曲げる)
・長母指屈筋(親指IP関節を曲げる)
・長母指外転筋(親指を手の甲側に反らす、外に開く、手首を親指側に傾ける)
・長母指伸筋(親指IP関節を伸ばす)
・示指伸筋(人差し指を伸ばす)

手根骨から中手骨・指骨につく筋肉

母指球筋(親指の根元のふくらみを作る筋肉)
・短母指外転筋(親指を外に開く)
・短母指屈筋(親指MP関節を手の平側に曲げる)
・母指対立筋(親指の中手骨を他の指に向ける)
・母指内転筋(親指を人差し指に近づけるように閉じる)
小指球筋(小指の根元のふくらみを作る筋肉)
・短掌筋(小指球の皮膚を緊張させる)
・小指外転筋(小指を外に開く)
・短小指屈筋(小指のMP関節を曲げる)
・小指対立筋(小指が親指と向かい合うように小指の中手骨を向ける)
中手筋
・虫様筋(親指以外のDIP関節、PIP関節を伸ばしたままMP関節を曲げる)
・掌側骨間筋(人差し指、薬指、小指を中指に近づける)
・背側骨間筋(人差し指、薬指を外に開く、中指を親指側、小指側に寄せる)

手の中にある筋肉は手内在筋

手根骨周辺から中手骨につく筋肉を「手内在筋」と言い、この筋肉が指先や手の細かい動きを作りだします。
特に母指対立筋と小指対立筋は物を掴んだり、挟む使うを生み出す筋肉なのでとても重要です。

寒いときに手がかじかんでしまうのはこういった手内在筋が機能不全を起こしてしまうからだと言われています。
そういった時は細かい作業はなかなか上手くいきませんが、指の曲げ伸ばしは出来ると思います。
それは前腕から手までついている筋肉は障害を受けていないからです。

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