膝関節は歩く動作はもちろん、立位の動きでは必ず使う関節です。
膝の筋肉は膝関節だけを動かす働きだけではありません。

トレーニングを行う際や、違和感・痛みの原因を見つける為にも構造を理解する事が大切です。

まずは膝関節の構造をみていきましょう。

膝関節

膝の構造

膝関節は大腿骨(モモの骨)、脛骨(スネの骨)、膝蓋骨(お皿)という3つの骨で構成されています。
膝関節の動きは大きく見ると曲げ伸ばしが主な運動で、ドアのちょうつがいのような動きなので蝶番関節と言われています。

①大腿骨

グレイ解剖学1918年版

②脛骨・腓骨

グレイ解剖学1918年版

③膝蓋骨

グレイ解剖学1918年版

②の画像では2本の骨がうつっていますが右側の太い骨が脛骨になります。
左側の細い骨は腓骨といい。脛骨と同じような長さがありますが、こちらは膝関節の構成や体重に支持には関与しません。

膝関節の特徴

膝関節の中には内側と外側に関節半月(半月板)が存在していて、大腿骨と脛骨の適合性を高めたり、衝撃を吸収してくれるクッションのような働きがあります。
また膝関節を補強する靭帯が豊富で代表的なものは下記の通り。

  • 前十字靭帯(大腿骨に対して脛骨が前に移動するのを防ぐ)
  • 後十字靭帯(大腿骨に対して脛骨が後ろ移動するのを防ぐ)
  • 内側側副靭帯(膝の内側の補強)
  • 外側側副靭帯(膝の外側の補強)

関節というものの構造は基本的に骨と骨の連結部が関節包と呼ばれるものに覆われています。
その関節包の外側は繊維膜という強固な組織でできています。内側は滑膜という組織で、ここから関節液(滑液)が分泌され関節運動を滑らかなものにしています。
膝関節には滑膜がヒモのようになった滑膜ヒダというものがあります。

また人の身体には筋肉や腱が骨や靭帯などと擦れる部分に摩擦を軽減する作用をもつ滑液の入った小さな袋があります。
これを滑液包といい、膝関節にも多くの滑液包が見られます。

膝関節周りの筋肉

膝関節回りの筋肉は膝を曲げ伸ばす筋肉はもちろん、骨盤から膝関節に伸びている筋肉や膝関節から
足首まで伸びている筋肉もあるため、股関節や足関節の動きにも関係があります。
膝関節をまたいで走行する筋肉は代表的なものがこちらです。


  • 大腿四頭筋(膝関節を伸ばす、股関節を曲げる)
  • 縫工筋(膝関節をまげる、内側にひねる、股関節曲げる、外側にひらく、外側にひねる)
  • 大腿二頭筋(膝関節を曲げる、外側にひねる、股関節を伸ばす)
  • 半腱様筋(膝関節を曲げる、内側にひねる、股関節を伸ばす)
  • 半膜様筋(膝関節を曲げる、内側にひねる、股関節を伸ばす)
  • 腓腹筋(足を下にむけて伸ばす)
  • 薄筋(膝関節を曲げる、股関節を内側に閉じる)
  • 膝窩筋(膝関節を曲げる、内側にひねる)

といった筋肉があります。
上記の縫工筋、薄筋、半腱様筋の3つあわせて鵞足と呼ばれます。
また最後に挙げた膝窩筋は膝の裏側にある小さな筋肉ですが、100%では無いながらも外側の半月板に付着している人もいるので小さいながらも重要な筋肉だと言えます。

①大腿前面の筋

グレイ解剖学1918年版

②大腿後面の筋

グレイ解剖学1918年版

③下腿後面の筋

グレイ解剖学1918年版

③はふくらはぎの深部の筋肉です。
膝関節の左下から右上にむかって伸びる筋肉が膝窩筋です。

まとめ

膝関節は蝶番関節とよばれる関節で、半月板や靭帯など膝関節を支える軟部組織も豊富ですが、活動を行う際にはつねに荷重を受け続けることになるため、負担がかかりやすい関節でもあります。

股関節から膝関節まで伸びている筋肉や膝関節から足関節まで伸びている筋肉もあるため、股関節や足関節が上手く動かせないと膝関節に不調をきたす可能性があります。 こういったバランスを意識してトレーニングや治療をする事が大切です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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